天啓と天才
道草次郎

大変才のある人は
まずそれの自覚ののち倫理に趨り
中盤に於いては体力を尊び
終盤に差し掛かっては冷淡な老人のステッキと化すのでしょう
しかし
そのどの地点を採っても
一々の
ウイリアム・ブレイクがまします
曰く

一粒の砂に世界を見
一輪の野の花に天国を見る


含羞む老醜こそ
絢爛たる誕生
━━━
ちり敷かれた宝石どもの乱反射する絶望↓





今、自分は好きな言葉を書いています。↑

す。から、望をつなぐ一文を成せば
如玻璃
神の矩形の創造

つくづくこういう遊戯の親しみは
倫理の
捨て鉢であり
無味の
乾燥に代わる
湿潤の
せせらぎであります
せせらぎで

あります










自由詩 天啓と天才 Copyright 道草次郎 2020-11-21 09:02:08
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