秋の詩
おろはげめがね

春みたいな秋に

太陽を見つけた

きらきらと

照らす光の膜が

樹々を包み

あかあかと

紅葉は空を彩っている

ゆらゆらと

風に揺れる花々は

てんてんと

街に散らばる

カラフルなキャンディみたいに

花って綺麗だね

そう言って

それはそれは長い

永遠よりも長い沈黙の後

そっと暗闇に手を伸ばす

この人生の半分にさよなら、そしてありがとう

もう半分には微笑みを

私に届いた光が君にも届くように願っている

私を透過した光がいつか世界を照らし

この秋のように輝きに溢れた日々を君に与えることを願っている

その日まで私は少しずつ優しさを抱いて死んでいく

枯れていく花のように


自由詩 秋の詩 Copyright おろはげめがね 2020-11-17 10:46:11
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