秋の詩
おろはげめがね
春みたいな秋に
太陽を見つけた
きらきらと
照らす光の膜が
樹々を包み
あかあかと
紅葉は空を彩っている
ゆらゆらと
風に揺れる花々は
てんてんと
街に散らばる
カラフルなキャンディみたいに
花って綺麗だね
そう言って
それはそれは長い
永遠よりも長い沈黙の後
そっと暗闇に手を伸ばす
この人生の半分にさよなら、そしてありがとう
もう半分には微笑みを
私に届いた光が君にも届くように願っている
私を透過した光がいつか世界を照らし
この秋のように輝きに溢れた日々を君に与えることを願っている
その日まで私は少しずつ優しさを抱いて死んでいく
枯れていく花のように