ミナト 螢

ドーナツの穴は
食べると消えてしまうから
掴む場所を無くして
立ち往生する前に
指の中で回す時
微かな重さが視力を試し
未来の姿で会いに行ける
笑うことが
久し振りでも
甘くて頼りたくなる
大きな惑星に
口を汚した君へ
鏡は残酷でも
どれだけの魔法で
夜を待てば良いの
パレットの外側に
生まれたての指紋を
塗り付けてやる


自由詩Copyright ミナト 螢 2020-11-07 13:14:09
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