秋の夕暮れ
ジム・プリマス

夕暮れと焼き芋

晩秋に映える

落ち葉をクシャクシャ踏みしめて

公園のベンチに座って

君は皮を残す派

食べちゃう派

赤い夕日に照らされて

片手に焼き芋持ったまま

一つ大きな伸びをした

北風小僧に頬をなでられて

伸ばした両手をひっこめた

ポケットに残っている

小銭をかき集めて

缶コーヒーを一本買う

はき出す湯気の頼りなさに

明日からの生活に

思いを寄せる

秋の夕暮れ


自由詩 秋の夕暮れ Copyright ジム・プリマス 2020-11-07 11:24:00
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