切実な下心
おろはげめがね
どうにかして世界を変えたい
どうしても全世界を救いたい
それくらい人間でいたくない
恥ずかしくなどない
涙も忘れる
水音を聴いて
静かにそこを動かない
軽やかな沈黙とぎこちない目線
どちらもファミレスのドリンクバーくらいの気安さで
ありふれたものだと思っていた
この世界に生まれて
目の前には自分じゃない誰かがいて
今日も空は青くて
目を閉じても空は青いままで
息が止まっても空は青いままで
その程度にみな孤独で
ただ当然のように太陽は去っていくだけで
こうやって日々を綴るインクの壜には月夜と書いてあるように
世界は無意味で美しい
愛しています
きみが好きです