南無阿弥陀仏
おろはげめがね
むきだしの弱さに泣いた
むきだしの傷に泣いた
むきだしの醜さに泣いた
むきだしの罪に泣いた
むきだしの悪に泣いた
むきだしの狂気に泣いた
そうしてできた君の海でいっそ溺れてしまおうか
三千世界から死者がいなくなった時、私は君を憎む
死なないでなんて言わない
君は世界を憎めばいい
そうして、生きればいい
世界なんてただの言葉
末法の世だからと言って、世の中のせいにしないで欲しい
それは、君自身の問題で、何度でも空が青いようなものだ
生まれた場所が悪いのか
生まれた君が悪いのか
生まれた私が悪いのか
泣いた私が悪いのか
君が劣等感を知っているように
私には何もわからないけれど
二人して
一人で挑もうか、あの地獄に
もう一度
私たちの煩悩は千回の約束よりも固かった
悪人ってなんだろうね
救いってなんだろうね
弱いってなんだろうね
優しさってなんだろうね
私には何もわからないけれど
でも、ただ一つわかったことがある
一つだけお願いがある
生きてほしい、君に
私から君へのたった一つのお願い