散歩道
ミナト 螢
空と雲の間で
聞こえる気がした
まだ誰も触れてはいない
風に揺れるような言葉が舞っている
全てを心の中へ預けてみると
紙飛行機が生まれる前の形に戻って
地面を育てていた
会いたいと思う時
君はいてくれなかった
だからこの気持ちと一緒に
歩いて行こう
迷うことも許された
こんな良く晴れた日に
枝のように分かれる道を選んでも
寂しさを粉々にして
世界は明かりを探す
自由詩
散歩道
Copyright
ミナト 螢
2020-10-31 14:34:40