4000キロ彼方の友達
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10月も終わりが
近づいて
4000キロの彼方から
友人たちが
やってきた
V字飛行の編隊を組み
翼の力だけで
太陽と星と
地磁気だけをたよりに
北風や
ジェット気流に
もまれながらの
2週間ほどの長旅だ
幼鳥に
気づかいながら
何度も何度も
中継し
みんな無事かと
声かけあって
一生懸命
飛んでくる
オオハクチョウは
大人なみの大きさで
知能も高そうで
いつも
遊び相手になってくれる
なんといっても
面白いのは
離着水だ
離水は翼をバタバタと
10メートルも滑走し
着水は
ぐるぐる飛んで
場所を確認し
足ブレーキをかけて
止まる
ユーモアな姿が
かわいい
家族みんなが気に入る
水辺をまわり
はやく
ねぐらを探して
つかれをいやしてね
これから
春の北帰行まで
人にも鳥にも
楽しい水辺が待っている