命は軽くて美しい
月夜乃海花

命がふわりと浮いている
軽く握ってしまえば
潰れて消える蚕のように

歯車は簡単に壊れる
ぎゅっと捻ればそれは
簡単に歪んでしまうのです

命は燃えながら、前を見据えて
必死に走り抜ける
ただ空で光る石は
きっと誰かの生きる意志で

それを指差して
いつか人はああなるのよ
と誰かが囁いて
生まれるのを待つ魂は揺れて
命として生まれ変わるのを
じっと待つだけです


自由詩 命は軽くて美しい Copyright 月夜乃海花 2020-10-17 20:41:11
notebook Home 戻る