不可思議な雨がやむとき
板谷みきょう

酸性の雨に打たれて木の葉は枯れていくのさ
夜が明ける日が暮れる
構わず降ってる雨の中
枯れてしまった林を見つめてあの人は
涙を流してくれるでしょうか

放射能の雨に泣いてる切ない胸は分かるまい
思い出すチェルノブイリ
汚染されてる食べ物を
知ることできず食べ続けたあの人は
冷たい骸になって何処かへ消えた

不可思議な雨がやむとき青空さして鳩が飛ぶ
赤白の旗の色
それはアジアの片隅の
冷たくなった経済大国我が国の
あるべき姿見つけて喜ぶ平和の鳥よ

不可思議な雨がやむとき/板谷みきょう
https://www.youtube.com/watch?v=LnZcz4qm2fg


自由詩 不可思議な雨がやむとき Copyright 板谷みきょう 2020-10-15 08:01:15
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