働かなくてもいい
ジム・プリマス

働かなくてもいい
そう思うと
安堵する自分がいる
人に迷惑をかけない為には
完全に仕事を休まないようにするしかない
でも今の自分にはそれが出来ない
人間の集合想念に背中を突かれて
膝を折ってしまう時があるから
なにもかも人のせいにしているのかも知れないけど
何人もの人におおい被されているような
倦怠感を感じて仕事に行けなくなることが
何度もあった
本当に現実的な抵抗感を身体に感じるのだ
僕の病気の病気たる所以だ
悩ましいけど自分ではどうすることも出来ない
玄関に座って何度、頭を抱えたことか
思い返してみても、数えきれない
すごすごと寝床に引き返して
今日は休もうと決めて
電話をしてから
ふと感じる刹那の安堵感
今日はもう働かなくてもいいんだ
そう思う時
心から安心できる
でも本当は
こんな風にはなりたくなかった
働いて、稼いで、酒が飲めるように、なりたかった
考えてみると、随分の間、酒を飲んでない
暖簾をくぐって飲んでみたい
今度、金が入ったら
せめてファミレスでステーキを食べよう


自由詩 働かなくてもいい Copyright ジム・プリマス 2020-10-11 01:11:44
notebook Home 戻る