歌
道草次郎
君が好きなものをぼくは知らない
君が命を懸けてまで愛する外国の歌をぼくは知らない
ぼくはその歌を聴いたことがないしこれからもたぶん聴かない
理由なんてとくにないよ
人生ってそういうものだから
でも君の耳とぼくの耳にはおんなじ歌のメロディが流れてるのさ
それはたしかなんだ
それがどんな歌かってことは重要じゃない
その歌が流れているってことが大事なんだよ
だって
真実ってそういうものだろう
自由詩
歌
Copyright
道草次郎
2020-10-07 21:29:56