鬱滞詩篇
道草次郎
ソラマメだかマラルメだか
デュマだかデマだか
足りないのは砂時計のすな
キーボードのうえの虫をぷちっとつぶす
するってえと曼荼羅
隠せ嘘なんて!
そうそう
核戦争なんてとうに終わってるよ
此処には
じつにたっぷりの単語です
芳醇な絵本みたいにそれは房を付けて居ります
「take
鮫
pocket
躑躅
solipsistic
ニャア」
流星だっ流星だっ
これらはみんな気圏に火の尾をひく流星なんだっ
消失を内在する過渡でしょうそのものでしょうそれは
(黒い文無し蟻達の行軍)
助詞たちの上映会をしましょうよ
いいですね
形容動詞は桟敷席ですか
トイレはありません
感動詞はお控えに
嗚呼
なんともなんとも
今日もまた文節のお祭り騒ぎ
屋台のイカ焼きか
それともチョコバナナがお気に入り?
そういうものを食いたげな人たち
華麗なる腐肉食いたち
(我もまた!!)
お祭りの
場のことなんて
およそ誰も
かんがえないんだからなあ
(かかる傲岸不遜の喉笛に匕首)