鬱滞詩篇
道草次郎



ソラマメだかマラルメだか
デュマだかデマだか
足りないのは砂時計のすな
キーボードのうえの虫をぷちっとつぶす
するってえと曼荼羅
隠せ嘘なんて!
そうそう
核戦争なんてとうに終わってるよ
此処には
じつにたっぷりの単語です
芳醇な絵本みたいにそれは房を付けて居ります

「take
 鮫
 pocket
 躑躅
 solipsistic
 ニャア」

流星だっ流星だっ
これらはみんな気圏に火の尾をひく流星なんだっ
消失を内在する過渡でしょうそのものでしょうそれは
(黒い文無し蟻達の行軍)
助詞たちの上映会をしましょうよ
いいですね
形容動詞は桟敷席ですか
トイレはありません
感動詞はお控えに

嗚呼
なんともなんとも
今日もまた文節のお祭り騒ぎ
屋台のイカ焼きか
それともチョコバナナがお気に入り?
そういうものを食いたげな人たち
華麗なる腐肉食いたち
(我もまた!!)
お祭りの
フィールドのことなんて
およそ誰も
かんがえないんだからなあ
(かかる傲岸不遜の喉笛に匕首)


自由詩 鬱滞詩篇 Copyright 道草次郎 2020-10-05 20:38:17
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