白い畑
道草次郎
じゆうだなあ
白いなあ
なんでも書いていいんだなあ
むつかしいことも
おふざけも
純愛や青春や絶望も
宇宙人だって
なんでもここに書けるんだなあ
ポンコツなのでも
傑作でも
みーんなこの白い畑に
育つ野菜なんだ
今これを読んでくれてる誰かさん
いま何をしてますか
そちらのお天気はどうですか
いつもこうやって
糸電話の片っぽにそっと耳を当ててくれて
どうもありがとう
あなたがいてくれるから
たぶん
ぼくは生きられます
あ、お邪魔でしたら
いずれまたどこかで
色々なことがほぐれていくのを
ぼくは願っています
じゆうな白い畑はきっとその為のもの
そんな気がしてならないのです