世界が終わったあと
おろはげめがね
世界が終わった後の様なゆうぐれに公園で散歩した。
父と母と三人で。
その時、僕には神様の声が聞こえていた。
父の隣で、母とは少し距離をとって歩いた。
本当に世界は終わったのだろうか、そう思った。
その時、僕は灯明を消してしまって世界を終わらせた罪人だった。
「ものがなしいな」神様は言った。
何が物悲しいのだろう。
世界は終わったのに日は暮れて、その日も太陽は帰っていった。
父と母と僕と三人で歩いたが一言も話さなかった。
神様とばかり話した。
神様がもしも、居ないなら、誰が僕をゆるすのか。
世界が終わった後の公園で、僕たち家族三人は散歩をしました。