明るいのくらいの
よしおかさくら

都会は夜も明るいと
人は言うけれど
照らされても
裏寂しいビルの隙間
あの
喧嘩の起き易い歩道
昼間から薄暗く
物悲しく汚れている裏道
降らない雨雲が垂れ込めて
陽の差している記憶が無い

沢山の靴音が歩道を踏み
話し声が遮断して
より大きく目立つ物が優っていく
鮮やかな力


自由詩 明るいのくらいの Copyright よしおかさくら 2020-09-14 16:58:16
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