夢の中でさえも失恋
桜蜜
夢の中でさえも
わたしはあなたに失恋してた
その綺麗な瞳に少しでも映してほしくて
必死にあなたの気を引こうとしたわたしが
唇から溢れさせた言葉は陳腐なものばかり
柔らかく微笑むあなたの視線の先には
ダレカが居て
夢から覚めたわたしの頬が濡れていたのは
夢の中でさえもあなたに見つめられることは無いんだって
思わされてしまったからじゃない
とっさにわたしが紡いだ言葉があまりにも空っぽで
安売りの棚に並んでも誰の目も向かないモノばかりだったから
こんなんじゃ
どこへ行ったってあなたがわたしを見つめることはないね