一握の孤独
スカートはしる

嵐の後の
落つるべくした葉
散水の後
規則的な送迎車

私はそれを見ている
人と人が出会う
そんな音を聞いていた

つらいこと、の跡を見つけた
誰かにとってであって
誰かにとってでない
命とは薄くないと思う

私はそれを見ている
前と後を、少しだけ慮る
少し難しいと思った

誰かの笑顔を見た
それを良いことだと思った
それを私は見ている
それを私は見ている
じっと 見ている


自由詩 一握の孤独 Copyright スカートはしる 2020-09-10 02:47:31
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