ひとり
よしおかさくら
あなたのタイムラインが
わたしとは違うと忘れ
選ぶ傘の色
吸い込む煙
小雨の冷たさ
日向、すぐ傍の日陰を見ないで
一緒に音楽を聴いても
吐く息の白、見上げる闇に薄ら
同じになれない
ずっと部屋に一人だった
どうにもならない眠気に翻弄され
音楽をかけて舟を漕いでいる
アリバイなど産みようもない午後
不可解なことがある
不可解なままにしている
恐ろしいような気のすることには
距離を取るしかない
そこにお届けものが届いた
どうにもできずに受け取るしかない
受け取るしかない
世界の作り方を間違えたでしょう
池の中くちをぱくぱく
している方が良かったでしょう
逢魔時だけは安心するの