ひとり
よしおかさくら

あなたのタイムラインが
わたしとは違うと忘れ
選ぶ傘の色
吸い込む煙
小雨の冷たさ
日向、すぐ傍の日陰を見ないで
一緒に音楽を聴いても

吐く息の白、見上げる闇に薄ら
同じになれない

ずっと部屋に一人だった
どうにもならない眠気に翻弄され
音楽をかけて舟を漕いでいる
アリバイなど産みようもない午後
不可解なことがある
不可解なままにしている
恐ろしいような気のすることには
距離を取るしかない
そこにお届けものが届いた
どうにもできずに受け取るしかない
受け取るしかない

世界の作り方を間違えたでしょう
池の中くちをぱくぱく
している方が良かったでしょう

逢魔時だけは安心するの


自由詩 ひとり Copyright よしおかさくら 2020-09-09 05:46:42
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