晩夏
よしおかさくら

"離れている間に夢に見たら
愛だから覚えておいて"
断言して去って行くやり方で
滝を落ちたら奔流を顧みない

陽射しは
水に照り返せば火傷する
湖に足を浸して
冷ますしかない

夜空に流星が消えて行った
美しい思い出が一瞬で過ぎたかのような
衝撃が
まだ燻っている

晩夏
あなたは別れを切り出した


自由詩 晩夏 Copyright よしおかさくら 2020-09-07 16:41:59
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