豊饒の海に浮かぶ僕の不毛
梅昆布茶
豊饒の海に浮かぶ僕の不毛
回想の店が改装するので
僕は暫く不漁だった
恋の意味がわからなくて
むりやり女史に懇願して
いまはとりあえず一緒だ
すぐに飛び去りそうな 小鳥に
なんの 担保もない僕はちょっと萎縮してしまう
お金が あっても買うものがわからんし
お金がなくても必要なものはよくわかる
自由という夢想には
常に不自由の定義がついてまわる
鉄道のダイアグラムのようには
僕らの日常は組まれてはいない
ロープと砂
珊瑚とみなみじゅうじ座のアルファ星
いつかハッブルの銀河の何処かで
僕は暮らしたいと思っているのです