セツナレンサ
ミナト 螢

僕等の距離は
近くて遠いから
サンドイッチを食べて
最短時間の夢を
喉に詰まらせた
吐き出す前の気持ちには
血が混じること
誰にも言わずに
味覚の中に隠した
歯を見せて笑って踊った
レタスみたいに
冷たかった手のひら
ひっくり返して
そのまま扉になった
君はどうか倒れないで
新しい光に
目を痛めて運命を知る


自由詩 セツナレンサ Copyright ミナト 螢 2020-09-06 18:10:02
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