ため息と
道草次郎

ため息と
その貧しい倫理の置きどころ

この思いをなんと呼べばいい
詩人のみんな

だって
みんなが
すでにしていることが
ぼくがこれから
しようと願うコトだもの

どこにも
もともと
新しいものなんてないのだし
なにかを
置けばすぐ
影が
できてしまうよ

ため息と
貧しい安息と延命と

なにもかもよく弁えすぎていて
もしかしたら
詩人を
何匹か飼っているのですか
みんな

ぼくはクシャクシャに丸めて
とりあえず
何かをポイしたい

です


自由詩 ため息と Copyright 道草次郎 2020-09-05 22:51:52
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