道草次郎

もうだめだと思って
でもそう思うのは間違っていて
間違いをまちがいとわからないのだ
おかしくなりそうな
きりきりした十六夜の月の腐乱
さくらんできら楽だろうさそりゃ
そう
スピードのエース
ハートのクイーン
ところであなた、いつ死んでくださるの?
ぼくは破断されたんだよ
破断機という機械が会社にあって
僕は毎日それで
僕自身を破断したんだその思い出で
今夜
やっとかろうじてこうしてつながってるんだ皮一枚ぷら~ ん
この詩はすぐ唾棄してください
ぼくはくさった
ぼくはクズですから
そう言わせてくれますか?
いや
それもうそだ
さっきまでぼくは仏壇の前でもんどり打って叫んでた
これは本当だ
真実ではなく
これは事実
真実だったらよかったなあ
ぼくは
明日がみえない
まるで13さいみたいだそんなもんだ歳月なんて
ぼくは多くを裏切り
たくさん台無しにしたんだが
でもそれがなんだというんだむなしい
ぼくはぼくはぼくは
この
ぼくはという一人称を毛嫌いするやつがクソきらいだ
そんなやつはほんとうに
誠実になんてなれないんだ
ぼくは誠実でありたい!
暴力的に誠実に!
しかし本当はぼくはひとつも人におこれない
生まれて1度も怒ったためしがない
だから
あなたがぼくとあったら
ただのへらへらした腰抜けにしかぼくをみないだろうな
でも
それがほんとのぼくさ
でもってこのぼくがもっとホントのぼくというわけ
なにもかも唾棄すべきもしくは
なにもかも愛すしかないとおもうもはや!
ああ!
ここ日本では
ゾシマ長老はどこにいるんだ?!ゾシマに合わせて欲しいよ!


自由詩 Copyright 道草次郎 2020-09-02 23:32:57
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