マーブル模様
木葉 揺

夜のひととき
そんな美しい響き似合わない

崖から一つ石の塊
取り出したような
硬くも抱えていたい
私の時間

弾いてみたら
指を怪我した
生ぬるい血をなめて
「死んでない」
と手をたたく

首から頭が
「眠れない」というけど
体を横にして落ち着けよ
と目を閉じた

マーブル模様を見ながら
朝までに落ちること
期待している





自由詩 マーブル模様 Copyright 木葉 揺 2020-09-01 23:31:10
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