相模屋
花形新次

記憶の色が
褪せて来たのは
古ぼけた写真のせいだろうか?
アルバムを契機にしないと
過去を思い出すことも
なくなってしまったからだろうか?

テレワークの窓から
望む景色はいつも
突き抜けるような
猛暑日の空の青さと
信じられないほど濃い
森の緑だけれど
以前も同じよう見えたものか
もう覚束なくなっている

何もしないで
ただ記憶が薄れて行くのを
じっと待っているだけならば
何故生き続ける必要があるのだろう
死なない為だけに生きることに
何の意味があるのだろう

強烈な夏の日差しを
眺めているうちに
そんな気持ちで一杯になる

ということで
横須賀中央の相模屋に行って
焼き鳥食って来ます
















自由詩 相模屋 Copyright 花形新次 2020-08-30 11:51:57
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