顔のない明日へ
木葉 揺

くずれてく
私の顔が
シャワー注ぐと
あっという間に
なくなった

首から下だけの私
それにしても
顔だけがくずれる
それを知ってたのか

私はどこで考える

いらないのだ
砂を湿らせて
固めたような顔なんて

顔がなくても恐れない人もいる
(手をつないで)
だから体だけで
覚悟して生きてゆく



自由詩 顔のない明日へ Copyright 木葉 揺 2020-08-21 22:45:48
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