憧れ
はるな
百よりも承知で
まちがいをした
星や花やきれいな色を
片端から万引き
雛の初恋も
水際の目配せも
みんな無理に抱きつぶした
夜よりも深い穴を開いて
世界からはなにも盗めないと
気づいたときには
世界はもうなかった
自由詩
憧れ
Copyright
はるな
2020-08-18 23:57:00