サンダル
ガト

夏の終わり
暑さだけ残して

太陽が少しずつ
遠くなる

街の中で
暑い暑いと言いながら

人のいなくなった海の面影が
頭の中でしまわれる

毎年同じ

何か忘れ物をしたように
砂浜を描き

季節に置いて行かれる 


自由詩 サンダル Copyright ガト 2020-08-18 05:14:43
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