夜景
桜蜜
嘘が嫌いなあなたに
真っ暗な夜景
沈まない月とまだ昇らない陽
狭間の時間であなたに染まる
耳から染みて
遠く心臓まで
ひたひたと音のする様な
それは足音・笑い声・瞳
全てはあなた
真っ白な紙でまちがいさがし
それは嘘ではない
わたしの言葉だもの
あなたへの真実を
こうして書き残そうとする
健気なわたしの右手を
綺麗な左手で包み込んで
夜道の散歩に誘って
あなたは振り返り笑う
優しく尖った心を
そうしてまたわたしにくれる
自由詩
夜景
Copyright
桜蜜
2020-08-18 04:45:25
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