干し草
◇レキ

いくらお薬を飲んでも
けして無くならない脳糞がある

人と会うたびに
冷や汗がだらだら流れるのは
頭にぎっちぎちに詰まった
この過去のあやまちのせい

脳糞をスプーンでもりもり掬って燃やしたい

頭には代わりに清潔な干し草を詰めるのだ

眠れぬ夜に

時にうたが僕を助けるのだ
その一瞬だけ僕の頭は干し草で一杯になる


自由詩 干し草 Copyright ◇レキ 2020-08-15 03:19:04
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