またちんちんをさわっているよ
はだいろ
気がつくと
またちんちんをさわっているよ
さみしいからだろうよ
何がさみしいかというと
あらゆる人の記憶から
おのれを消し去ってしまいたいから
あらゆる人の記憶から
消え去ったあとのぼくは
さぞひとりぼっちでまるで
一本の木のように
おだやかなこころでありえるだろうよ
だけどだれもほんとうは
きみのことなど思い出しはしないのさ
きみが誰かのことを
ほとんど思い出したりはしないように
このようにぼくらはいつも
それぞれにさみしいのだから
ついまた気がつくと
やはりちんちんをさわっているんだよ