グラデーション
水宮うみ
私たちに明確な違いはなくて、
世界はグラデーションになっている。
私は特別でありたかったから、それを認めたくはなかったけれど。
あなたの声が私に届いたのは、
あなたに私の声が届いたのは、
私たちの見ていた景色が、少し似ていたからなんだろう。
だからきっと、特別じゃないってことに、私は何度も救われたのだと思う。
グラデーションの中で、すきな色に何度も出会うんだと思う。
自由詩
グラデーション
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水宮うみ
2020-08-14 19:42:56