金字塔
ミナト 螢

さよならが
別々の未来を用意したから
噴水の先は割れてゆく
同じ場所に立って
見ていた景色を
誰かに返さなくちゃ
分かっているのに
譲れない道みたいに
明日は居場所を探して
ひとりで進もう
空にもたれながら
斜めに歩けば
虹も渡れる


自由詩 金字塔 Copyright ミナト 螢 2020-08-11 20:38:52
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