丑三つの時には
こたきひろし

体調がすぐれないせいか
気分もすぐれない

食欲がおとろえている
食欲のおとろえは体力を奪い
悪が循環する


遅く梅雨が去った
八月
その後には連日猛暑日が襲ってきた


なのに感染症が勢力を拡大している
これまでの常識を覆して

食欲はおとろえても
その他の欲望は普通にある

欲望って
充たされていないと繁殖力が旺盛になるんだな
俺だけかもしれないけどさ

俺だって感染症には感染したくない
今の所は大丈夫かも知れないけれどさ
不安は拭っても拭っても
拭いきれない

午前二時から二時半くらいの間に
目が覚めて仕舞うんだよ

毎夜
熱帯夜で眠りに就くのが遅くなるのにさ

草木も眠るって言う
丑三つの時にさ

目が覚めて仕舞うのさ

目が覚めたら直ぐにスマホ

間違いなく依存症だろうな

そして一筆書きたくなるのさ
一筆じゃすまなくなるけどさ

間違いなく依存症だろうな

とは言っても
人間ってやつは多かれ少なかれ
良かれあしかれ
何かに依存してないと
生きていられない
生きていけないんだよな

それは体調がすぐれなくても
気分がすぐれなくても
いっしょくたんなんだよ

この依存症に問題はあるのか
ないのか

そんな事どうでもいいんだ

これは欲望の一種さ
欲望にまみれたい俺がいるんだよ



自由詩 丑三つの時には Copyright こたきひろし 2020-08-09 11:14:10
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