生活
ミナト 螢

何となく生きている
僕のいる今はそんな朝
食べ飽きたトーストや
冷めたコーヒーが
さよならの条件に当てはまる
燃えるゴミの日
本当に捨てられるのは
僕だったんじゃないか
生きる意味とか
みんなどこで見つけるの
目を閉じた
バーコードみたいに
はみ出せないまま
とびきりの運命が
糸を引くのを信じて
僕は髪の毛を切った
地獄からの手が
届かなくなった


自由詩 生活 Copyright ミナト 螢 2020-08-08 08:08:17
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