悲星
立見春香

素焼きピスタチオを食べて
ビールを飲んだ夏

なにもなかったんだって
知ってるから
ビー玉の星を探す

ルービックキューブなのか
キューリックループなのか

わからないほど
運命はワイン色をしてたね?

何度繰り返しても
耐えられない悲しみを

悲しみとして捉えたら
その寂しさに

ただ一人の部屋が
また狭くなる




自由詩 悲星 Copyright 立見春香 2020-08-08 01:18:35
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