八月の光
ひだかたけし
光に貫かれ
すべてが踊り出す
この八月、
白い波しぶきを浴びながら
旅人は麗らかな海辺の街をいく
静かに客人を待つ庭先には
石と薔薇、薔薇と石
石に刻み込まれた眼は
鬱屈を宿しながら
永劫の光を得る
巨大な静かさのなか
時はまたも垂直に裂け
自由詩
八月の光
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ひだかたけし
2020-08-06 19:39:45
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