il crepuscolo
墨晶

 
いつからか往き來する

一輪車のりのほそながい影 


軒から逆さに見下ろす 

くれがたの橫町 


世界今日の終わり

無言の道化たち 


陶然と 舟 

が 齎す

琥珀の埠頭 


やがて

星のドウムのなかへ 

ひとりづつ 

一輪車のりは消えてゆく
 
 
 


自由詩 il crepuscolo Copyright 墨晶 2020-07-31 19:42:46
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閒奏曲集