8号線
ガト
懐かしい場所に
行きたい
ただそれだけだ
この街で
この場所で
日々遠くなっていく景色を
一目見たい
それだけ
海と
山の神社と
坂の階段にいる狐と
その角の魚屋の匂い
灯台
トンビの鳴き声
海に向かって立つ鳥居
光の泡立つ海
目を閉じれば消える
瞬きの夏
自由詩
8号線
Copyright
ガト
2020-07-28 02:59:18