夏のこの日に
ひだかたけし

ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界はゆらゆらと揺れている

折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく

いったい何処へ行くのだろう?
自ら描いたイメージと
容赦しない現実と
衝突し合った一つの生と

ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
抗う命は揺らいでいる









自由詩 夏のこの日に Copyright ひだかたけし 2020-07-19 20:27:35
notebook Home 戻る