とても広いね
水宮うみ

1時限目の授業では線分だったのに、4時限目が始まる頃には、世界に見えない向きへと広がっていった。
すぐ近くにある日々が、どんな場所より遠くに感じるとき、
とても遠くの景色が、すぐ隣にあるように思うとき、
目に見えない方向へ、ぼくらの気持ちは歩いている。


自由詩 とても広いね Copyright 水宮うみ 2020-07-09 18:12:36
notebook Home