学校へ行きたくなかったからさ
こたきひろし

学校へ行きたくなかったからさ
たいした学歴ないんじゃなくて

たまたま家が裕福じゃなくて
すこぶる貧乏だったから
学歴ないんじゃなくて

頭の出来が悪くて
勉強についていけなかったから
上には進学できなかった
のかな

そう言う事にしたいよ


中学の教室では
女子の制服が上は白いブラウス
ブラウスでいいのかな

下はスカート
それはそれで興奮させられるけど
上が白いから透けるんだよね
下着がさ

黒板に先生がせっせとチョークでなんか書いてたのなんて目に入らなくてさ
めっちゃ可愛いあのこの透けてる背中を眼で追っかけてたよ

だからノートなんていつも白紙のまんまさ
勉強なんて上の空

妄想が頭を駆け巡ってたさ

少年時代に有りがちな一頁かな

セックスへの憧れと欲求が暴風雨の様に荒れまくり
大変だった

今はすっかり人間が狡くなって
女性に恋愛意識を持たなくなった

とにもかくにも嫁がいて年頃の娘が二人いて
それを守るのが精一杯で

独身だったら好きになってしまいそうな女性が目の前にあらわれても
唾を呑み込んでしまうだけだ

人生は学校では教えて貰わなかった事ばかり
学歴なんてなくてよかった

たとえ高い学歴を持って良い仕事についても
リタイアしたら
学歴のあるなしは
ほとんど意味をなさないと思うな

負け惜しみと言うなら
そう思われてもかまわない

自分は自分だからさ
ただの阿呆のままでいい


自由詩 学校へ行きたくなかったからさ Copyright こたきひろし 2020-07-05 08:12:10
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