土曜日の朝
ジム・プリマス
ハーマンのPC スピーカーから流れる
ビジターズが土曜日の朝を現実的に彩る
プラズマライターの十字の炎で
細巻のタバコに火をつける
アルカロイドが身体に浸透し
シナプスの少しの反乱と足の筋肉痛が
生きていることの証のように継続している
夜の余韻が残る煤けた部屋の中で
人格破綻者達の歪んだ想念が
生み出した幻が
僕の精神を叩く
決して肯定している訳じゃない
決して肯定している訳じゃない
愛の天使がイタミを撫でる
愛された記憶が僕を癒し守っている
共感してくれた詩人の言葉が
現在、確かに僕を温めている
決して僕は美しくない
決して僕は美しくない
でも瞳の光は失っていない
このモノクロームの朝に
踏みにじられた者達に
救いの言葉を贈ろう