縄は煙の内側
竜門勇気
独りでに動き始める
でかいマシン
喉んところで
自意識が働いてしまった
叫ぶ奴らの仲間入り
僕は僕の仲間入り
自意識でできたダンジョン
友達のアパート
不揃いな整列
見つけづらい整合の
識者会議
匂いばかり語る群衆を
遠くまで運んでいった
語ることをなくした人達と
本当の絶望について話した
独りでに動く
やたらでかいマシン
僕らの同意なんかいらない完全なマシン
僕らの絶望なんていらない
やたらでかいマシン
なんてこった
こいつのことを忘れていたのさ
僕らは僕らの同意を至上命題として思っていた
僕は僕であれば僕であることが担保されると思ってた