イエスタデイ
ミナト 螢

君は綺麗だなモノクロにしたくない
最後の日が来てまともに見れなくなる

僕の心で泳ぐ永遠は泡のように
寂しさを混ぜて溶けていく

ブックエンドのような背中
合わせて離れられない
倒れるくらい立っていた
さよならの意味を教えて
同じ理由で生きてみせるからさ

愛は大人しく何かに見られている
折れそうな鎖骨で奏でたメロディだけが

僕の喉をすぐに渇かすから
早く早く両足を拭いて
行かなくちゃ

ひまわりが回っている
君の笑顔みたいに口を開けて
好きな方角で揺れる旗のように
邪魔をしないから寂しいと言いたい
わがままかな

空の途中で

ひまわりが回っている
昨日の時計みたいに左向きで
そこに僕の横顔を並べたら
真夏がふたりを刻んでいくよ
聞こえるでしょう


自由詩 イエスタデイ Copyright ミナト 螢 2020-06-17 18:31:06
notebook Home