白昼夢
ミナト 螢
夏に頭を齧られて縮んだ身長が
夢をロケットみたいに飛ばすよ
裸足で走れたら砂の中から君を探して
オリンピックでメダルを貰う
自分との戦いがいちばん辛いのに
いつまで我慢をするのかな
君にふさわしい言葉を
僕の口で伝えたい
嫌われても避けられても
この広い砂漠で見つけた
一粒の宝石を眼に入れて
同じくらいズレた世界が好き
幸せを感じるように
手を繋いで死にたい
翌日にはすぐシャワーを浴びるのに
僕等はどうして出会わないのか
自由詩
白昼夢
Copyright
ミナト 螢
2020-06-10 10:31:42