あとごふいおん
AB(なかほど)



あなむにしす αναμνήσεις


 すべて無くしてしまった
 その記憶だけが積もって
 ふたりはひとつになって
 ひとつはみんなになって
 そんな頃のあなむにしす




あむはたみや အမှတ်တရများ


 言い表せない
 時間と距離と
 色と音と
 香りと味わいと
 温もりと肌触り
 ありけり
 とつきはなす
 その優しさ
 確かにあった
 そこにいた
 もうない
 もういない
 もう
 あのときの全てが
 もうない
 それでも
 その全てを記憶にとどめる
 かわいそうな神様
 (のような人)

အမှတ်တရများအမှတ်တရများအမှတ်တရများး




あとごふいおん atgofion


 時を超えて絵はがきが届いた

 住む町は西の涯だと言っていた
 東の涯から想像するその場所はまるで
 ニライカナイかあえの国にあるようだ

 ほんの少しでもいいからと
 誰に願っていたのだろう
 その人がもう側にいないことだけが
 確かなこと

 知らない海辺とあとごふいおん
 そこは愛したものであふれているのか
 その最終駅にも





あみんていり amintiri


     消えたもの
     全てを
     書き記す術をください




အမှတ်တရများအမှတ်တရများအမှတ်တရများး


  

  


自由詩 あとごふいおん Copyright AB(なかほど) 2020-06-07 19:29:02
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