evergreen
ミナト 螢

緑に鼓動をぶつけて
甘い炭酸でドキドキを割る
夏休みがロマンを抱くと
少し言葉が追い付けなくて
心だけが先に走っていく

僕は緑に倒されながら
短い文庫本の真似をする
次の季節が来るまでに
愛と似たものを探さなくても
いつも君に何かをあげたくなる

緑が陽射しに溶けて広がり
歩幅を揺らした君の笑顔は
永遠を抜いて光るトキメキに
バトンを持って来るから
僕の手足は自由に伸びる


自由詩 evergreen Copyright ミナト 螢 2020-06-06 18:34:45
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