幽霊たちとの対話週間
アラガイs

 
「何処の誰だかわからないのでいらいらしてしまう。
何処の誰だよ、とわかればもっといらいらするかも知れないね

見慣れた表情で、毎度違う話を持ってくるのは狸たち
、狭い世界だな。とかいう伝えきれなかった世間話し」。

色のない布きれで藪を覆う
忘れた表情の声が聞こえる
笑うような言い争うような話し声
それほど深い知り合いでもないのにさ、いつまでも残る 
二次元との狭間     縦糸が狭苦しいのは世間を知らないからなんだよ

また死んだ。たぶん死んだ。とっくに死んでしまった。
    まだぬくもりが冷めないんだよね
それは、単にわたしの栄養不足でしょう

午前三時から五時半まで眠ります
そのうち七割は新しく物語を作り続けるのです。
それから九割を忘れて一割に目覚めるのが今日のシナリオ
役者はほとんど同じ顔ぶれのまま背中は今も呼吸している
回転速度が薄い空気を貫いて
無闇に眺めた地平線には終わりもないのです
夜という時刻を区別するのはあなた方だから、
 ほら、灯りを消しては、こつ、こ( つ、と、音が聞こえてくるのが合図
   でした。

できるだけ縛られないように、レミファソラシドレ
ひきづられたという場面にも手脚が対話を蹴り上げる、今日、
、肉体は、  コン、コン、)ん、とここにある  
     瞼よりも    挨拶
を酷使するよ、と書かれてはならないのです。

      「 っていうか、いつまでも書き出しの言葉を気にしてる。
 配役が同じ顔ぶれ、物語が変わらないからなんだよね。  きっと 」。





自由詩 幽霊たちとの対話週間 Copyright アラガイs 2020-05-13 10:48:15
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